写真・図版
通算400勝を達成した藤井聡太名人・竜王=日本放送協会提供

 将棋の藤井聡太名人・竜王(22)=王位・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ七冠=が10日、都内で行われた第74回NHK杯テレビ将棋トーナメントの対局(後日放送のため相手は非公表)に勝利し、通算400勝(81敗、勝率8割3分2厘)を達成した。

 22歳6カ月での400勝到達は、1994年2月に23歳4カ月で達成した羽生善治九段(54)を超える史上最年少記録。デビュー(四段昇段)から8年4カ月での達成は、羽生九段の8年2カ月に次ぐ史上2位の早さだった。

 達成後、藤井名人・竜王は「勝ち数は積み上がっていくものなので、本局に臨むにあたって意識はしていませんでした」と淡々。羽生九段を超える年少記録について「スピードよりも最終的にどれだけ積み重ねていけるかが重要。羽生九段の1500勝(10日現在、史上最多の通算1578勝)はすごい数字なので、長い目で見て大きな目標になればと思います」と語っていた。

共有